MENU

LSTはオーバースペックですか?

★みなさん、こんにちは。

ピンゴルフジャパン フィッティングスペシャリストの藤川です。

今回もユーザーの方からお寄せいただいたご質問を、ブログのテーマに取り上げたいと思います。

G425LSTの製品説明には「低スピン」「強弾道」「シャープ」といったキーワードが頻繁に使われます。

いずれも上級者に好まれるキーワードではありますが、決して上級者だけをターゲットにしているモデルではありません。

★MAXとLSTの大きな違いはなんでしょうか。

まず設計上の違いで言えば、ヘッド体積460ccのMAXに対して、LSTは445ccと一回りコンパクトに出来ています。

これが「シャープ」というキーワードに繋がりますが、それだけでスイートエリアが狭いと捉えるのは間違いです。

PINGがドライバー開発において大切にしていることは、ミスヒットに対する寛容性です。

プロゴルファーであっても、常にフェースセンターでボールを捉えるのは簡単な事ではありません。

フェース面上の打点のバラつきに対し、弾道のバラつきを抑えることは、スコアアップに直結します。

それは曲がり幅だけではなく、飛距離に関しても同様です。

芯を喰わなくても芯を喰ったときと同程度の飛距離が得られるので、PINGのドライバーは飛ぶという評判に繋がっているのでしょう。

ヘッド体積が小さいことによる効果は、ヘッドの重心位置がフェース寄りになるということです。

重心位置がフェース寄りになると、ヘッドの回転半径が短くなり、ボールにかかるバックスピンを減らそうとするギア効果が大きくなります。

これによりG425LSTはG425MAXに比べ、バックスピンが500~700回転ほど減るようになっています。

ヘッドスピードが速い方ほどバックスピン量が増えがちですが、打ち方によってはヘッドスピードが遅くてもバックスピン量を減らした方が飛ぶというゴルファーはたくさんいます。

また、ロフトを調整することでもバックスピン量を適正に近づけることはできます。

バックスピン量の違いはモデル特徴の一つですが、それだけでモデルを決定してしまうのは避けるべきでしょう。

★それではモデル選択の決め手はなんでしょうか。

重心位置がフェース寄りになると、重心角も小さくなります。

重心角の差はボールのつかまりの差になって表れますが、これは以前のブログでも解説しております。

「上級者は左のミスを嫌う」という表現をよく見かけますが、技術やハンデキャップに関係なく左のミスを嫌う方はたくさんいます。

引っ掛けチーピンに悩まされているゴルファーを救ってくれるのがLSTなのです。

ですからヘッドスピードやハンデキャップに関係なく、チーピンを抑えたいのであればLSTも検討いただいた方がいいでしょう。

「LSTはヘッドスピードいくつ以上のゴルファーが対象ですか?」というご質問もよく受けますが、ヘッドスピードによってモデルを推奨するということはしておりません。

打球の方向性というのは、ロフトやシャフトの調整では簡単に変えることができません。

ボールのつかまりを抑えるモデルがLST、逆につかまりを強めるモデルがSFT、そしてその中間に位置するのがMAXです。

より方向性が安定するのはLSTなのかMAXなのか、もしくはSFTなのかという部分に注目して3つのモデルから選択してください。

2021/02/04 11:00

このページをシェアする

このページのTOPに戻る