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3つのヘッドはどう違うの?

★みなさん、はじめまして。

ピンゴルフジャパン フィッティングスペシャリストの藤川です。

ゴルフクラブ選びは難しいですよね。

その難しいゴルフクラブ選びを出来るだけ単純化し、ゴルファーにとって最適なスペックを見つけていくのがピンのフィッティングです。

そのフィッティングをおこなうだけでなく、手法を全国の販売店の方々に伝えていくという仕事もしております。

日頃様々なご相談を受けている中から、どうやって自分に合うクラブを見つければ良いかを、シリーズとして読者の皆様にも分かりやすくお伝えしていきたいと思います。


★新シリーズ発売


先日、G425シリーズの発売が発表されました。G410シリーズからおよそ1年半ぶりのモデルチェンジです。

今回もドライバーのヘッドは3種類がラインナップされています。



この見た目のよく似た3種類のヘッドにどのような違いがあるのか、どれを選んだらいいのか、我々が頻繁に聞かれるご質問です。

「どのヘッドが一番飛びますか?」という問いへの回答は簡単です。

「打つ人によって違います」

この3モデルからの選択が、ドライバーフィッティングの第一歩です。


では、どのような違いがあるのでしょうか。

選択するときに見るべきポイントはボールのつかまりです。

SFTが最もつかまりが良く、アンチスライス設計のヘッドです。

逆にLSTはつかまりを抑えてあり、アンチフック設計になっています。

そして中間のモデルとして位置するのがMAXです。

打ち比べていただくと、ハッキリと弾道の違いを体感いただけると思います。

現在のミスはどういう傾向なのか、理想の弾道はどういう球筋なのか、これをイメージしておくと選択しやすくなります。


ここで勘違いをしてはいけないのは、100発100中でど真ん中に打てるクラブなんて存在しないということです。

世界のトッププレーヤーだってときにOBを打ちます。

フィッティングではぜひミスショットもたくさん打ってください。

ナイスショットだけを追いかけていてはダメですよ。

ミスしたときに許容できる範囲なのか、これを確認しておくと買った後に「失敗した」ということを防げます。

★こだわりのヘッド形状


3つのヘッドを見比べていただくと、LSTが僅かに小さいというだけでかなり似た形状をしています。

この形状にもピンの長年のこだわりが詰まっています。

創業者カーステン・ソルハイムがウッドを作り始めた頃から、ヘッドの空気抵抗を減らすことを重要視していました。

今でこそ空気抵抗の研究は風洞実験により、空気の流れを可視化して簡単に分析できるようになりました。

しかしカーステンがウッドを作っていたころは、まだそのような装置はなく、現代のようにコンピュータで分析することもできませんでした。

カーステンは高速道路を自動車で飛ばし、その窓からドライバーのヘッドを出して空気の流れを調べていたという逸話も残されています。

時速120kmは秒速33.3mなので、実際のヘッドスピードに近づけて検証することができました。


そしてウッドからメタルになりチタンになり、ドライバーヘッドはどんどん大型化され、空気抵抗はますます重要性を増してきました。

ヘッド上部に付けられたタービュレーターという突起も空気抵抗を減らすためのものですが、そもそものヘッド形状というのも少し変わるだけで空気抵抗のかかり方も大きく変わってしまいます。

何十年も空気抵抗を研究し続けているからこそ、大型ヘッドなのに振りやすいという今の形状に至っています。



ですからヘッド形状を変えて、ボールのつかまり具合を変えるということはできません。

そしてドライバーはアイアンのようにライ角の変化によって、つかまり具合を調整するということもできません。

アイアンはロフトが大きいので、ライ角を1度変えるだけでも弾道に大きく影響が出ます。

しかしロフト10度前後のドライバーでは、ライ角1度ではほとんど弾道に影響は出ません。

一方でドライバーは体積が大きいというアイアンとの違いがあります。

重心から離れた位置にウエイトを配することができるので、同じ形状であっても重心位置を変えることが出来ます。

この重心の変化によって、ボールのつかまり具合を変えています。

具体的に言うと、SFTはバックウエイトがよりヒール寄りに付いています。


それにより重心位置もヒール側に寄るので、スイング中にヘッドが返りやすくなりボールがつかまります。

LSTはヘッド体積が一回り小さく、ヘッドの奥行きが短くなっています。

そのため重心位置がフェース寄りになり、重心位置がフェースに近づくとヘッドの重心角が小さくなります。

テーブルの上にクラブを横たわらせたとき、どの程度フェース面が上を向いているかを表しているのが重心角ですが、この重心角が小さいとフェースが開こうとする動きが強くなります。


このようにしてLSTはつかまりを抑えたヘッドに設計されています。

バックウエイトを動かすとなると、MAXやLSTはユーザー自身で3つのポジションを選ぶことができます。

どのような変化が生まれるかは、また別の記事でご紹介したいと思います。

弾道の左右はヘッドで調整する。

これを理解するだけでも、複雑なクラブ選びがひとつ簡単になるのではないでしょうか。

それではまた。

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2020/09/03 10:00

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