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ドライバーとフェアウェイウッドは同じシャフト?

★みなさん、こんにちは。

ピンゴルフジャパン フィッティングスペシャリストの藤川です。

本日のテーマはシャフトです。

「今、ドライバーは○○というシャフトを使っているのですが、フェアウェイウッドのシャフトは何がいいですか?」

これもお客様によく聞かれるご質問です。

これに対する一番最初の回答は「まずはドライバーと同じシャフトをお勧めしています」です。

★多くのゴルファーが考えていることは、振り心地を揃えたいということでしょう。

ゴルフは最大で14本ものクラブを使い分けるゲームです。

しかもパターを除けばほとんどの場合、同じクラブを2回続けて使うことは稀です。

コース上では毎回毎回異なるクラブでショットをしますので、全てのクラブをなるべく同じ感覚で振りたいと思うのは当然のことでしょう。

今日はドライバーが絶好調だけどアイアンが良くない、またその逆という経験はどなたもお持ちなのではないでしょうか。

しかしこの「振り心地を揃える」というのは、あまりに抽象的で難しい作業です。

すると安易に「数字を合わせる」という行為に逃げてしまいがちです。

ひとつ例を挙げてみます。

「標準長」及び「標準グリップ」で、PING TOUR 173-65のSシャフトをG425MAXのドライバーと5番ウッドに挿した場合、総重量とスイングウェイトは以下のようになります。

ここで数字だけを見てしまうと、5番ウッドの方が2ポイント軽いので、実際に振ったときに軽く感じてしまうのではないか、という不安が生まれます。

またシャフト重量がドライバーは61g、フェアウェイウッドは57gとカタログに記載されています。

これもクラブ長の長いドライバーの方がシャフトが重たいのは“逆転”しているのではないか、と不安を感じる方もいらっしゃいます。

フェアウェイウッド用のシャフトが軽いというわけではなく、同じシャフトを使っていますので5番ウッドの方がシャフトを切る量が多くなります。

1インチ切ればシャフトは1~2gほど軽くなりますので、その分だけフェアウェイウッドのシャフトは軽くなっているというだけのことです。

こうした数字から不安を感じる方が、おそらく冒頭のようなご質問をされるのだと思います。

★数字は大事ですが、数字だけを追いかけてはいけません。

これも何度もこのブログで書いていますが、数字が絶対ではありません。

残念ながらゴルフクラブの“振り心地”を、完全に数値化することはまだできていません。

総重量もバランスも完全無欠ではありません。

では何を基準にすればよいでしょうか。

それは皆さんひとりひとりがお持ちの“感性”と、実際に打った時に結果がどうなるかということです。

ピンのフィッティングが大切にしているのはこの2つです。

ゴルファーにとって違和感のあるものは安定性に欠きますし、パフォーマンスを高めることができればそれは数値合わせより優先されます。

結局のところ冒頭のご質問に決定的な正答はありません。

最初のお返事のように同じシャフトの方が良い方もいれば、異なるシャフトにした方が良いという方もいます。

どちらが良いかを見つけることもまたフィッティングの一つの要素なのです。

2021/01/28 11:00

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