変えられるものと変えられないもの
★みなさん、こんにちは。
ピンゴルフジャパン フィッティングスペシャリストの藤川です。
みなさんのゴルフバッグの中にこれだけは変えられない、手放すことができないというクラブはありますか?
どんなゴルファーにも調子の良し悪しはありますし、コースによる得意不得意もあると思います。
どうしても上手くいかない時にクラブを変えることがきっかけになったり、不得意に対してそれを克服するためのクラブを用意することも考えられます。
ゴルフというスポーツは、14本に定められたクラブをいかに巧く使うゲームかと言い換える事もできます。
しかしどれだけクラブを取り換えても、これだけは変えられないというブレない軸を持っておくことも重要ではないでしょうか。
それは特定のクラブだけに限らず、特定のスペックでも良いと思います。
★2023年のシーズンが開幕し、ピン契約選手の渋野日向子プロがパターを新調したとニュースになりました。
2月に開催されたホンダLPGAタイランドでバッグに入れたのは、PING 2023 PUTTER ANSER 2Dでした。
ANSERタイプながらヘッド幅がワイドで、フェース面には樹脂がインサートされたモデルです。
昨年は夏頃から、PLD MILLED DS 72を使用していました。
こちらはミッドサイズのマレット型、完全削り出しでフェースインサートもありません。
ANSER 2Dとはあまり似つかないモデルです。
さらにそれ以前はSIGMA 2 ANSERを使用していました。
こちらは2019年の全英女子オープンを制したときも使っていたモデルで、大ヒットしたために持っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらもフェースに樹脂がインサートされたANSERタイプではありますが、PING 2023 PUTTER ANSER 2Dよりさらに柔らかい樹脂を使用しており、似ているところもありますが違うところも多々あります。
パターは14本の中で最もフィーリングの影響を受けやすいクラブとも言えるので、感性に合わせてモデル選びをすることが大事です。
そして感性というのはハッキリと目に見えるものではないですし、ゆらゆらと揺れる炎のように周囲からの影響も受けやすいものかもしれません。
★しかしヘッドを変えても変えられないスペックもあります。
このようにヘッドを変えていても、一貫して変えていないスペックがあります。
それが、長さ33インチ、ライ角68度、ロフト角3度、PP58ミッドサイズグリップです。
パッティングのストロークはゴルファーそれぞれに型がありますから、自分の型にパターを当てはめようとした場合、この辺りのスペックに変化はないのでしょう。
パターに合わせたストロークをする必要はありませんから、自分に合わせた調整が肝心です。
その一方で自分はこのスペックでなくてはいけない、と決めつけてしまう事はキケンでもあります。
今日と明日でストロークが大きく変わるということはありませんが、長い時間をかけて徐々に構え方が変わったりボールのポジションが変わったりというのも考えられます。
そうなれば長さ、ライ角、ロフト角どれも適正値が変化することがあります。
ピンのパターフィッティングでは、iPINGというアプリを使ってストロークの動きやインパクトの瞬間を計測しています。
これを使えば目に見えないような小さな変化も見逃しません。
パターをご購入する際は、必ずiPINGを使ってストロークのチェックをしましょう。
iPING測定はこちらの認定フィッター在籍店で可能です。
ぜひお近くの店舗で受けてみてください。
2023/03/31 12:00