ウェッジの命はソールにあります
★みなさん、こんにちは。
ピンゴルフジャパン フィッティングスペシャリストの藤川です。
新作i59アイアンは皆さん試打されましたか?
まだの方はぜひお近くのお店まで足を運んでみてください。
来月9日の発売を楽しみにされる方もたくさんいらっしゃるようです。
そして同日に新作ウェッジ、GLIDE FORGED PROも発売されます。
ウェッジが試打出来る機会は限られますが、本日はこちらをご紹介したいと思います。
★ウェッジを見るときは、まずソールを見ましょう。
ウェッジを手にすると、まず構えるという方を良く拝見します。
実際に「ウェッジを購入する決め手は何ですか?」とお聞きすると、見た目や構えやすさという回答が上位に来ます。
その次にゴルファーが気にするのは、「バウンス角・ソール形状」という項目です。
私はウェッジの命はソールにあり!と思っていますが、ハイバウンス=初級者向け、ローバウンス=上級者向けといった誤解を持っている方もまだまだ多くいらっしゃるようです。
バウンス角の数字をチェックするだけではなく、どういった選び方をすればバウンスを最大限活かすことができるのか、新作GLIDE FORGED PROウェッジを例に考えてみたいと思います。
ラインナップの中で58度Sグラインドと、特徴的な59度を比較してみます。
バウンス角の表示は58度Sが「10度」、59度が「8度」となっています。
ソールをよくよく見比べると、59度の方がよりヒール後方部が削られておりソール幅も狭くなっていることが分かります。
このヒール後方部の削りにはどのような意味があるのでしょうか。
まずボールをショットした際に、なるべくソールの全面が接地してくれた方が、ダフリやザックリといったミスを抑制してくれます。
これがバウンスの効果です。
例えばリーディングエッジ側しか接地していないと地面に刺さりやすくなりますし、逆にトレーリングエッジ側が接地していると硬い地面やバンカーでは跳ね返りやすくなります。
ご使用中のウェッジのソールに付いている傷跡をご覧になると、ご自身のミスの傾向に一致しているかもしれません。
これを前提として、ヒール後方部の役割を考えてみます。
ロフトの大きなウェッジを使う場面を想像してみると、70-80ヤードのフルショットだけでなく、グリーン周りのラフやバンカーなど様々なライで使用されます。
例えばスタンスを狭くして、ピッチエンドランを打つこともあると思います。
その場合はクラブの入射角が少し鋭角になるので、ソールはリーディングエッジ側が接地しやすくなります。
逆にスタンスを広げてボールを左足寄りに置き、フェースを開いてロブショットを打つときはどうでしょうか。
入射角が浅くなるので、トレーリングエッジ側が接地しやすくなります。
その接地しやすくなる箇所が削られていると、おのずと中央に近い広い部分が地面とコンタクトしてくれるのでバウンス効果を活かすことが出来るのです。
つまり59度は58度と比較して、よりフェースを開いたときのミスを抑える工夫がなされているのです。
★プレースタイルに合わせたウェッジ選びが重要です。
どのようなアプローチショットを多用するのか、自分が苦手な場面はどのようなライか、ウェッジ購入の際はこれを具体的に考えてみましょう。
使いやすい道具を選ぶことは、スコアメイクの大事な一歩です。
ソールの見極めが出来るようになれば、貴方もアプローチ名人へ近づくことでしょう。
2021/09/02 11:00