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ロフト20度~30度のフィッティング

★みなさん、こんにちは。

ピンゴルフジャパン フィッティングスペシャリストの藤川です。

今回は多くのアマチュアゴルファーが悩みを抱えている、ロフト20度~30度のクラブがテーマです。

飛距離にして概ね150ヤードから200ヤードを打つクラブですね。

30年以上前は、このクラブセッティングで悩むということはありませんでした。

なぜなら3,4,5番アイアンという選択肢しかなかったからです。

ですから当時は、「ロングアイアンは難しくて打てない」もしくは「3番アイアンが打てるようになったら一人前」とも言われていました。

現在では選択肢が増えたので、アイアンが難しいと感じるなら他のクラブを使うことができるようになりました。

しかしそれ故に、フェアウェイウッドが良いのか、ハイブリッドが良いのか、はたまたクロスオーバーが良いのか、それともやっぱりアイアンが良いのか、ゴルファーは新たな悩みに直面することになっています。

★まずは前提として、各クラブのロフト角と標準長を確認しましょう。

(アイアンは代表例としてG425を記載します)

ここで押さえるべきポイントは、ロフトが同程度であれば飛距離も同程度ということです。

飛距離に一番大きい影響を与えるのはロフト角ですので、例えば同じ22度のクラブを打ち比べても飛距離に大きな差はありません。

しかし、ここには「最適な高さの弾道を得られた場合」という条件が付きます。

ご存知の通り、弾道が高過ぎても低過ぎても想定通りの飛距離は得られません。

ロングアイアンが難しいのは、「最適な高さの弾道を打つこと」が難しいのです。

ですからハイボールヒッターの中には、むしろロングアイアンの方が簡単だというゴルファーもいます。



★それぞれのクラブは何が違うのでしょうか。

一番の大きな違いはヘッドの大きさです。

アイアン<クロスオーバー<ハイブリッド<フェアウェイウッドの順にサイズが大きくなります。

そしてヘッドが大きくなると、重心位置が深くなっていきます。

重心が深くなると、ボールとのインパクト時のロフトが大きくなろうとする動きが強くなるので、弾道が高くなる傾向があります。

またシャフト長もアイアン<クロスオーバー<ハイブリッド<フェアウェイウッドの順に長くなっていきます。

シャフトが長くなると飛ぶようになると思っているゴルファーは多いですが、シャフト長によって大きく変わるのはボールの高さです。

20~30度のロフト角の場合、長さが1インチ長くなることで打ち出し角が約1度高くなり、スピン量も約100回転増えるという実験データがあります。

このようにヘッドサイズとシャフト長という2つの側面から、弾道の高さもアイアン<クロスオーバー<ハイブリッド<フェアウェイウッドの順に高くなっていきます。

★決め手は最適な高さになっているかどうかです。

フェアウェイウッドが良いのか、ハイブリッドが良いのか、悩んでいるゴルファーは次のようにお考え下さい。

まずロフト角を見ながら飛距離の階段を作ります。

販売店の試打クラブは番手が限られますが、何度で何ヤード飛ぶのかチェックしてみましょう。

そしてそれぞれのロフト角のクラブで、最適な高さの弾道になるようにヘッドサイズを調整してみましょう。

弾道が高過ぎるのであればヘッドを小さくする、低過ぎるのであれば大きくするということです。

長いクラブが苦手な方ほどシャフトでどうにかしようと試行錯誤しているのを見かけます。

ぜひ、ヘッドサイズを見直すところから始めてみてください。

2021/06/17 11:00

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