フィッティングは店舗の試打席で終わりではありません!
★みなさん、こんにちは。
ピンゴルフジャパン フィッティングスペシャリストの藤川です。
みなさんはクラブをご購入される前に試打はされますか?
ゴルフショップで打つという方が最も多いでしょうが、練習場での試打会やレンタルクラブを利用するという方もいらっしゃるでしょうか。
最近我々のチームでは練習場だけではなく、ゴルフ場に赴いてオンコースでの試打会も開催しています。
スタート前にご希望のクラブをお貸出しし、思う存分コースでお試しいただくというイベントです。
そこでは、ゴルフショップの試打だけだとよく分からないからコースで打ってみたい、というお声をよく耳にします。
なぜショップの試打だけでは不安なのでしょうか。
★ゴルフショップには高性能な弾道計測器があります。
10数年前はマットとネットがあるだけで、弾道の計測なんてできないというショップも珍しくはなかったですが、最近はトラックマンやGC2など高性能な弾道計測器を常備するショップも増えてきました。
これらの計測器は非常に精密で、ネットまで2~3メートルしかないような環境でも正確に弾道の結果をシミュレーションしてくれます。
こうした計測器はシミュレーションなので、風などの気候の影響も気にする必要がありません。
つまりここで思った通りの球が打てていたら、コースに出ても同じ球が打てるはずです。
それでも不安なのはなぜでしょう?
私が思うにまだまだ試打室ではロケーションが再現できないからではないでしょうか。
たとえば私はフェードヒッターなので、右サイドの木は気になりませんが、少しでも左から木の枝がせり出していると非常に気にしてしまいます。
本当は若干左に打ち出したいのに、真っすぐもしくは右に打ち出していまし、そこからさらにフェードして右のラフにボールが飛んでいきます。
試打室ではキレイなフェードボールが打てていたドライバーでも、いざコースに持っていくと、こうして右ラフに外してしまうことは往々にあります。
これはクラブが合っていなかったということなのでしょうか。
★これは客観的に検証してみましょう。
フィッティングはクラブを買って終わりではありません。
ピンのフィッティングでは、フィッティング後の結果を追いかけるというのも重要視しています。
かつてはこのようなパフォーマンスシートも使っていました。
なんとなくではなく、ちゃんとコースの結果を記録し客観的に判断をしましょう。
現在ではARCCOS CADDIEという非常に便利なツールがあるので、それを利用してパフォーマンスを確認することもできます。
またしても恥ずかしながら私のドライバーの分析結果です。
センターより若干右に行っていますが、フェードヒッターなのでグリーンを狙う際もフェアウェイ右サイドからの方が狙いやすいわけです。
そうした持ち球であったり、希望の弾道であったりというのもひとりひとり異なりますから、フィッティングの際は必ずフィッターさんに告げてください。
すべての球がどセンターにいくことが理想的なわけではありません。
フィッターとゴルファーの二人三脚でフィッティングは進んでいくのです。
2020/12/03 11:00