PINGは創業者カーステン・ソルハイムが自らのパッティング向上のために生み出した“トゥ・ヒールバランス”設計のパター1Aの誕生からスタートしたゴルフブランドです。大手電機メーカーGE(ゼネラル・エレクトリック)社のエンジニアとして働き、休日は熱心にゴルフゲームに興じるいちゴルファーだったカーステンが「もう少しパットが入ればスコアがよくなるのに」という想いから、ミスヒットに寛容な革命的なパターを生み出したのです。
ゴルフにおいて「もっとパットが・・・」「ドライバーショットが・・・」「アイアンが・・・」「ウェッジが・・・」と、ショットの改善と上達(スコアアップ)を願わないプレーヤーはいないでしょう。それはPGAツアーで戦うトップアスリートも、カーステンのように働きながらゴルフに興じる熱心な愛好家も同じです。
カーステンは、1959年にPINGを創設した際に下記のブランドスローガンを掲げていました。
彼は「もっと、上手くなりたい!」そう願うゴルファーマインドをサポートする、新しいゴルフクラブを生み出したいと考えていたのです。
このスローガンを実現するために生涯にわたって続けた精力的な取り組みは、やがてプロセスとして確立され、現在は次の3つのブランド哲学となってすべてのPINGスタッフに共有されています。
前作のパフォーマンスを上回る製品でなければ、発売をしない。それがPING創業以来のポリシーです。単にビジネスのためではなく、徹底した性能優先主義を貫き、その性能がゴルファーの願いを叶えベストを引き出す。そのために何ができるか、何が足りないかを常に考えるべきであるとカーステンは説いていました。その思想により、革新的かつ独創的なアイデアが生み出されるのです。
革新的な性能をもった新しいゴルフクラブの最高性能をすべてのゴルファーに体感、実感してもらうために、カーステンが研究・確立してきたのが独自の“ダイナミック・クラブ・フィッティング”です。
ゴルファーの体格に合わせて最適な長さ・ライ角・グリップの太さを提案するカラー・コード・チャートシステムやパターのストロークアークとヘッドのフェース開閉をシンクロさせていくiPING、飛距離ギャップが適正なクラブセッティング(最適な番手の構成)を提案するスタジオフィッティングなど、さまざまなフィッティングプロセスを通じて、最高の性能を持ったゴルフクラブを一人一人のゴルファーに提供する取り組みを続けています。
カスタムフィッティングで導き出された各ゴルファー固有のクラブスペックを迅速に組み立てラインに乗せ、スピーディに届ける。そのために日本で流通するカスタムクラブは、すべて国内の本社工場で組み立てることが基本となっています。
カーステンはゴルフクラブの開発を行うだけでなく、その生産・組み立てに関わる幾多の手法や治具(機器)の開発にも力を注ぎました。誰が作業しても正確に、素早く、指定通りのクラブに組み上がるよう生産体制を強化したのです。自社で組み立てから出荷までを行うことは、最後まで製品に責任を持つという信念の表れでもあります。
カーステンは、1996年に新たなブランドスローガンを定めます。それが今日も使用している“PLAY YOUR BEST”です。これにはPINGブランドの開発哲学がよりシンプルに表現されていると同時に、ゴルファーへ次のようなメッセージが込められています。
カーステンは常に「最新モデルこそ最良であれ」と唱えていました。また、そう言い切れるような最高の製品を生み出さなければ意味がないとも言っていました。
世界中のゴルファーたちが「もっとパットが、もっとドライバーショットが、アイアンが、ウェッジが。あの一打がうまく行っていたら!」と願う気持ちは、今も昔も変わりません。PINGのエンジニアもまた「もっと!」良い製品を生み出すため日々研究・開発に没頭しています。
ベストに導く「答え(アンサー)」は、
ゴルファーの数だけある。
ゴルファーとエンジニア双方が
“PLAY YOUR BEST”と願う限り、
PINGの革新に終わりはありません。