~ゴルファー毎にANSWERがある!というブレないPINGの開発哲学~
今も昔もゴルファーの願いは、大きく変わらないかもしれません。PINGの創設者、カーステン・ソルハイムはゴルフが必ずフェースの芯で打てるスポーツではないことを前提に、芯を外してもイメージした結果が得られやすい新しい構造のゴルフクラブを発明。高い寛容性(高慣性モーメント)という“機能”を世界中のゴルフシーンに広めていきました。
カーステンがミスに寛容なモデル開発と同時に研究・確立したのが、人それぞれの感性やスイングパターンに合わせた豊富なモデルバリエーションと、そのモデルをさらにゴルファーにフィットさせるカスタムフィッティングシステムでした。
たとえば、PINGパターのラインアップ。カーステンはよいアイデアが生まれるたびに新しいパターシリーズを世に問いましたが、そのパターは常に1本ではありませんでした。ヘッドのタイプはブレードからマレットまで様々。さらに同じヘッドタイプでネックやシャフトのベンドデザインを変えたモデルを用意したため、1シリーズで10〜20の大所帯となってしまうことが当たり前だったのです。そして、これにゴルファーのサイズ(体格や手の大きさを計測)に合わせるというカスタムフィッティングの概念が加わり、ゴルファーの選択肢はどんどん拡がります。
さらにカーステンは古いパターシリーズも簡単には廃盤にはしませんでした。古くてもニーズがあれば1本からでも生産し、提供したいと考えていたのです。
カーステンは“ANSER(答え)”という名前の、独創的なパターを発明しゴルフ界で注目されるようになりましたが、実際は膨大ともいえる数の答え(モデルバリエーション)を用意し、ゴルファーにクラブフィッティングを通じて、次のように語りかけていたのです。
ゴルファー毎に答え(最適)がある。そのポリシーのもと、豊富なモデルバリエーションとともに独自のクラブ販売方法を確立していきました。
アイアンの例を挙げても、ブレード、中空、ワイドソール、キャビティなど複数のバリエーションがあるだけでなく、それぞれの番手を1本から購入できることを可能にしました。これは今も続くPINGの伝統となっています。
この自由なクラブ選択ができる“単品販売”のメリットを説明するにあたり、ロングアイアンの飛距離をどのようなクラブで出したいか?という問いの答えを、皆さん自身でも考えていただければと思います。
アイアン/クロスオーバー/ハイブリッド/フェアウェイウッド
G425シリーズには、ロングアイアンと同じロフト領域に上記に挙げたこれだけの選択肢があります。もちろん、「ロングアイアンとその他のアイアンを違うモデルにしてコンビネーションしたい!」あるいは「ピッチングウェッジをアイアンではなく、ウェッジのGLIDE 3.0シリーズにしたい!」というニーズもあるに違いありません。
14本のクラブセッティングをどう構築していくのか?ここにも、人それぞれに異なる答えが存在します。
だからこそ、自由に、無駄なく、スムーズにベストセッティングを実現するためにアイアンをセットではなく、単品で購入可能としているのです。
カーステンはブランドスローガンを“PLAY YOUR BEST”と改める前、以下の言葉を使って自らがゴルフ産業に転身した気持ちを表していました。
「“For those who want to
play their best”
(上達を願い、
努力を惜しまない人のために。)」
ゴルフを愛する人へ、それぞれのベスト(最適)を提供したい。
それが創業以来、多品種・カスタマイズ・単品販売を貫く理由。
1959年から受け継がれている、ブレないPINGの開発マインドです。