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CLUB PING 選手独占インタビュー
TOUR PRO蟬川 泰果
TAIGA SEMIKAWA

将来は4大メジャーを制覇してから、日本でプレーをしたい

アマチュア時代の2022年、「日本オープン」を含むツアー2勝を挙げ、一躍その名を轟かせた蟬川泰果選手。プロ転向した2023年シーズンは最終戦の「日本シリーズ」で有終の勝利を果たし、賞金ランキングは2位と奮闘。さらなる飛躍が期待される新鋭にピンクラブの魅力などを語ってもらいました。

名前の由来は「タイガー・ウッズ」じゃない!?

――“泰果”という名前は、タイガー・ウッズから付けられたのですよね?

蟬川:ものすごく聞かれることが多くて、自分でも「タイガー・ウッズのタイガです」と答えてしまっていることもあるのですが(笑)。本当は、両親が英語読みできる名前にしたかったらしく、ジョージとかいろいろな候補があった中で、“泰果”という名前が漢字もしっくりきたし、いいねとなったみたいです。

――プロになりたいと思ったのは、何歳くらいからですか?

蟬川:遡ると保育園の年長くらいからだったと思います。その頃から本当にゴルフが大好き過ぎて、テレビ中継ではプロの選手たちがすごい歓声を浴びながらゴルフをしていて、プロになればこんな風に毎日ゴルフができるんだと思っていました。

もう少し大きくなってからは、毎日ゴルフをして、しかもお金ももらえるんだということも知って、それでプロゴルファーになりたいなって思うようになりました。

7歳のときに、石川遼選手が「マイナビABCチャンピオンシップ」でウォーターショットをして優勝(2008年)したのは、とても印象に残っていますね。

ピンのクラブは、例えると直進性の高い“マレット型のパター”のよう

――ピンのクラブはいつから使い始めましたか?

蟬川:小学校4年か、5年生くらいでした。その時もフィッティングしていただいて購入したんですけど、そこから違うクラブを使ったりして。ガッツリとピンのクラブにハマったのは中学3年生のときかな。『G30』のドライバーとスプーン、それに『G25』のアイアン、パターはカーステンシリーズでした。

――ピンのクラブの印象は?

蟬川:僕の中では左右に曲がる弾道も意図的に打つこともできるのですが、慣性モーメントが他のメーカーよりもすごく大きいかなと感じていて。どちらかというと真っすぐの球を打ちやすいですね。パターで言うと、直進性の高いマレット型みたいな性能のクラブだなっていう印象を持っています。

今使っているドライバーは、『G430 LST』のロフト角9度です。
僕はスピン量が本当に多くて、ロースピンのモデルしか使ってこなかったのですが、このドライバーは直進性がすごく強くて、でも上級者向けにいろいろ打ち分けしたいという人がハマるモデルかなと思っています。

――14本のクラブの中で、一番気に入っているのは?

蟬川:パターですね。『PLD』パターを自分用にカスタムしていただきました。トウとヒールのタングステンウェイトをすごく増やしています。あとは浅く削ったミーリングのものと、ミーリングなしのものの2種類のフェース面のパターを使い分けています。

実は、この浅く削ったミーリングのパターでしか優勝したことがなくて、この一本が自分のエースパターかなって思っています。他のパターに変えたりもするのですが、「日本オープン」も「日本シリーズJTカップ」も全部このパターで優勝したので、すごく気に入っています。

最終戦最終ホールのアプローチは“アゲインスト”を利用した

――2022年はアマチュアながらレギュラーツアーで2勝(他Abemaツアー1勝)。2023年も2勝しました。さらなる飛躍のために課題に感じているところはありますか?

蟬川:100ヤード以内ですかね。金谷拓実さんとか中島啓太選手とか、その辺りの距離が抜群に上手いし、その後のパッティングも決め切っていくので。その100ヤード以内のショットを向上させれば、自分の飛距離も活かせて、優勝できる回数というのももっと増えるんじゃないかなって思いますね。

具体的には、スピン量のコントロールですね。スピンが入り過ぎたり、イメージより入らなかったりすることがあるので。あとはその都度ライ(※ボールが止まっている場所の芝や地面の状態)を見たときの状況判断というものも、もっとできていかないといけないですね。

――2023年最終戦の日本シリーズJTカップ、最終ホールでのアプローチショットは見事でしたね(※東京よみうりカントリークラブ18番ホール。グリーンの強い傾斜で知られるツアー屈指の難ホール・パー3で、手前から見事なロブショットを寄せて、優勝を手繰り寄せた)。

蟬川:ボールの場所を見たときには、バックスイングさえ大きく振れば、あとはもういけるかなと確信していました。しかし、ボールの地点まで行ってライを確認した瞬間、「これは終わったな」と(笑)。

左足上がりならまだボールを上げやすいのですが、ほとんどフラットなライで、あれだけの砲台グリーンでしかもピンが近い。正直、無理かなとも感じたのですが、ただ運良くアゲインストの風が強かったので、それを利用できればいけるかなって思いました。でも、ボギーを打ったらおそらくプレーオフになる状況で、緊張はめちゃくちゃしましたね。

――今後、海外ツアーへの挑戦も視野に入っていますか?

蟬川:2023年は一年間日本ツアーでやって、2024年になったら海外に視野を向けていこうという目標でした。PGAツアーのQTにはエントリーしなかったのですが、スポット参戦できる大会もあるので。そこでいい成績が出せなかったら、QT受験も考えようと思います。

――すでに海外の試合にも出場していますが、印象はありますか?

蟬川:「ソニーオープン・イン・ハワイ」が行われたワイアラエカントリークラブは、日本の林間コースっぽい感じで、ここなら上手くハマれば自分でもいい結果が出せるかなという印象でした(※2024年の初戦となった同大会では、3日目終了時点で首位と3打差の4位タイ。最終日にスコアを落としてしまったものの、日本人最上位タイとなる30位タイでフィニッシュ)。

でもそのあと出場した「ザ・アメリカンエキスプレス」「ファーマーズインシュランスオープン」では、優勝スコアやカットラインを見たときに、これはまだまだ自分の実力では厳しいかなと感じるところがありました。試合によってはいけそうな感覚もあるのですが、スキルが足りていないかなと感じるタフなコースになったとき、まだ自信を持ってプレーできていないなというのが率直なところです。

――レベルアップしていくには、早く海外に行くほうが良いという意見もあります。

蟬川:そうですね。毎週芝質も変わるし、芝の伸び方も変わってくるので、海外の試合でしか経験できないことというのはあると思います。自分の夢は4大メジャーを制覇することなので、そのためにも積極的にPGAツアーにも挑戦していきたいですね。

でも、もしメジャー制覇できたら、日本ツアーでやりたいという目標もあるんです。PGAツアーに出てみて、どちらかというと僕は国内のツアーが一番好きだったので。雰囲気もですし、やっていて楽しいというのもあります。

僕が子供の頃に観ていた日本ツアーは、もっとすごい数のギャラリーの方が集まって、1ホールまるまる埋まってプレーが見えないほどでした。そういう姿に戻していきたいなという想いもあるので。

4大メジャー制覇という自分の夢が最終的に達成できたら、日本ツアーでプレーしたいですね。

ー了ー

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