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TR溝 EXPLAINED.~「TR溝」の開発背景に迫る

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2013年のScotsdale TRに搭載され、初速が約50%安定し、ゴルファーにミスヒットによる距離のバラつきの軽減をもたらしたと好評の「TR溝」(ティーアールみぞ。True Rollの頭文字を取って、「本当の転がりの意」)
その「TR溝」はさらなる進化を遂げて2014年の新製品Karsten TRにも搭載されている。振り返ってみればPING創業者のカーステン・ソルハイムが開発した歴史的名作、ANSERパターからミスヒットの軽減の追求は始まっていた。
今回は、そんなミスヒットをめぐる「TR溝」の開発背景に迫ります。

時は1966年。ミスヒット軽減の追求から始まったパター製品開発。

PINGの創業者カーステン・ソルハイムは、自分のパッティングの悔しい思いをもとに自宅のガレージでパターの開発から始めたのがPING創業の歴史です。
彼はエンジニアとして科学的根拠をもとにゴルフクラブ製品の開発を続けました。 PGAツアーにおいてプレーヤー達のクラブのロフト角・ライ角を計測し今日のPINGフィッティングの草分けとして開始したわけですが、同時に多くのプレーヤーが悩まされるミスヒット(飛距離と方向性)も追求してきました。

PING創業者のカーステン・ソルハイム。彼の開発はミスパットを減らすという目的を、科学的根拠をベースに行ってきた。

満を持して1966年に登場したANSERパター。ヒール・トゥ・バランスの発明でパターに革新をもたらした。今でいう「ピン(PING)型パター」の原点ともなった歴史にその名を残すパター。

再革新は2013年に。TR溝の登場。

2013年に登場したScottsdale TR (スコッツデール ティーアール)シリーズはカーステンの思想をもとにスイートエリアを最大限に大きくした新溝設計のパターです。この新溝はTR溝と呼ばれ中央部が深く、周辺部に向かって浅くなる事で初速が50%安定し、ミスヒット時でも距離のバラつきを最小限に抑えることができる設計です。
”TR溝の開発にあたって、我々は一般のゴルファーのミスヒットの原因であるボールの初速のスピードに着目しました。”
PING米国本社の製品開発ディレクターのDr.ポール・ウッドは語ります。
”初速が50%安定するという数字は、芯を中心に上トゥ側、上センター側、上ヒール側、中央トゥ側、中央センター側、中央ヒール側、そして下トゥ側、下センター側、下ヒール側のフェース上9箇所の打点において前作モデルより50%初速が安定した、という根拠から来ています。下のチャート図はフェース面上の9箇所で実際打った時の初速を基に算出した実測データです。
センターヒットをゼロとした場合、TR溝はオフセンターヒットした場合のボール初速(距離)の変化が少なくなります。これは打点位置が一定しないほとんどのアマチュアゴルフアーにとって、距離感を合わせやすい結果となります。”

Scottsdale TRの初速を表したチャート図。右の旧モデルに比べフェースのどの位置にあたっても初速が安定していることがよくわかる。

中央の芯に当てた場合の初速の突出具合に注目。

そして2014年。最新のテクノロジーをまとった伝統のパター。

パッティングの距離感が合わない最大の原因は、毎回同じ打点位置で打つことができない、つまり芯で打つことが出来ないからです。打点位置がずれると、同じ力・振り幅でストロークしても転がる距離が変わります。プロでも難しいとされる芯に当てる技術をTR溝というテクノロジーによってカバーしたのがTR溝なのです。
このように飛距離の安定性をもたらすTR溝を17-4ステンレスのヘッドフェースに直接削り出した最新テクノロジーをまといながら、PING伝統を思い起こすカッパ―PVD仕上げの外観と、バックフェースに搭載したエラストマーにより、未体験のソフトな打感を実現したパターが2014年新製品のKarsten TR(カーステン ティーアール)です。PINGのフィッティングのノウハウが取り込まれたシャフト長調整機能により、31~38インチまで自由自在に長さ調整も可能です。
また、PINGでは3つのバランスタイプに合わせて、ストレート、セミアーク、アークといずれかのストロークタイプにマッチするようモデルが設計されていますのであなたのストロークタイプに合った「あなただけの1本」を是非探してみてください。

ロボットでもない限り、毎回同じ打点位置で打つことは不可能です。またプロのように毎日相当の練習を積まないと打点位置を一定にすることは至難の技です。

転がりの差は歴然。左が溝のないScottsdaleモデル、右がScottsdale TRモデル。コースでの3パットは距離感が合わないために起こる場合がほとんどです。 1mも2mもソッポに打つことはほとんどないが、1m・2mオーバー、ショートすることはよくあるはずです。

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