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ゴルフを始めたいけど、何から取り組めばいいか分からない…というビギナーの方へ。PINGが誇る「敏腕プロコーチ」が、上達スピードが100倍変わってくるゴルフスイングの大切な基本を伝授。第1回は堀尾研仁コーチです。ぜひ練習で試して、楽しいゴルフライフを送りましょう!

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ゴルフのスイングは2つの回転で作られている

練習を始める前にまず知っていただきたいのは、スイングのメカニズムです。ゴルフのスイングには大きく2つの回転が存在します。これをしっかり理解しているのと、そうでないのとでは上達速度が格段に変わってきます。最初にその2つの回転について解説していきます。

  • 1背骨を軸にした体の回転

    クラブを"丸く"振るには、体を回していく必要があります。軸となるのは背骨です。大きく回すほど、クラブに強い遠心力がかかり、飛ばしのパワーが生まれます。

  • 2目標方向へのシャフトの回転

    スイング中、シャフトは目標方向、(右打ちでは)自分から見て左に回転します。体の回転だけでクラブを振るとフェースが開いてしまいますが、シャフトが回転することでフェースが閉じ、ボールを真っすぐ飛ばすことができます。

  • HORIO’S Point

    初心者ほどスライスが多いのは
    シャフトの回転が使えていないから

  • これら2つの回転のうち、「体の回転」は初心者を含む多くのゴルファーが理解しています。一方で、「シャフトの回転」は誤解されていることが時々あります。スイング中、手や腕を使わないことが正しいと考えている方が多く、結果、インパクトでフェースが真っすぐ戻らず、スライスを連発する結果となるのです。

    少し補足をすると、プロや上級者の中には、「手や腕を使ってはいけない」と語る方が多くいます。これは決して間違っていません。ただし、「シャフトの回転」を十二分に使える人たちが、ボールをつかまえ過ぎる動きを抑えるために行っていることですので、そもそも初心者の方に向けたレッスンではないのです。「シャフトの回転」を使えていない段階で真似してしまうと、スライスが止まらなくなり、ボールも全く飛びませんので注意しましょう。

    ゴルフのスイングで大切なのは、腕のネジレをしっかり使い、シャフトを回転させることでフェースの開閉をコントロールすることです。積極的に腕を使ってクラブを振り、それを体の回転と調和させることで、飛距離と方向性を両立することができるのです。

「野球スイングドリル」で腕のネジレを覚えよう

「シャフトの回転」をコントロールするというスイングの本質を理解するためにおすすめの練習法が「野球スイングドリル」です。やり方は非常に簡単。クラブを横振りするだけです。使うクラブは何でもOK。初心者のうちは、闇雲にボールを打つよりも、この素振りを繰り返した方が、スイングの理解が深まり、自然と正しい動きが身に付きます。

  • Lesson 1

    手元はおへその前でクラブを水平に構える

    「野球スイングドリル」では、セットアップ(始動時の構え方)を正しく作ることが大切です。まず背筋を真っすぐ伸ばして直立します。クラブを握って、手元をおへその前に置き、シャフトが水平になるようにセットします。

Lesson 2

おへその前にボールがあるイメージで横振りクラブを水平に構える

セットアップできたら、フェースの前にボールがあることをイメージしましょう。そこからトップを作り、イメージのボールを打ち抜くようにクラブを振り抜いていきます。この素振りを繰り返すと、腰の高さにあるボールを打つには、腕をしっかり使って、フェースを返すように振る必要があることが分かるはずです。

HORIO’S Point
  • 1右ヒジをたたんでヘッドを肩より上に持っていく

    「野球スイングドリル」では、トップで右ヒジをたたみ、左腕を伸ばしたまま、クラブを上げることが大切です。横振りと言っていますが、ヘッドはトップにかけて緩やかに上昇していくのが正解です。ヘッドが常に腕よりも上の位置にあり、トップでは肩より上にあることをチェックしながら素振りを行ってください。

  • 2体の正面でフェースを真っすぐ戻す

    最初の内はトップからフィニッシュにかけて、フェースが閉じていくことをイメージできればOKですが、慣れてきたら、体の正面でフェースがスクエアな状態に戻るように意識しましょう。これが「シャフトの回転」をコントロールするということです。フェースを真っすぐ戻せるようになったら、ボールを真っすぐ飛ばせる準備ができたと言っても過言ではありません。

お辞儀をしてヘッドを下げればゴルフのスイングの完成!

「野球スイングドリル」で行う横振りは決して特殊なスイングではありません。地面にあるボールを打つ通常のスイングと体やクラブの使い方は全く同じものなのです。手と体、そしてクラブの関係性を変えずに、お辞儀をするように前傾して、同じようにスイングできれば地面にあるボールを真っすぐ飛ばすことができます。

とはいえ、いきなりボールに対して構えて、同じ動きをするのは難しいです。そこでおすすめなのが、だんだんとヘッドを下げながら素振りを行うことです。最初はおへその前にセットしていたクラブを、次はヒザの前、最後はボールがある地面まで下げていきます。ここまで入念に「野球スイングドリル」を行えば、キレイにボールを打ち抜くことができるようになっているはずです。

シンプルな練習法ですが、「野球スイングドリル」には、ゴルフの上達に必要なモノがたくさん詰まっています。ゴルフを始めた段階でしっかりこの素振りを行うことで、すぐにボールを打てるようになりますし、想像以上にボールを飛ばせることに気づくはずです。スイングに対する理解も深くなるため、通常のゴルフレッスンでの効果も出やすいですし、短い期間で100切りを目指せるでしょう。ぜひ、試してみてください!

解説・堀尾研仁

ほりお・けんじ。1971年生まれ、岐阜県出身。1997年より米国のトップコーチ、デビッド・レッドベターに師事し、最先端のティーチング理論を学ぶ。2002年からツアープロのコーチングを始め、田島創志、高橋竜彦、谷口徹、塚田陽亮らを指導。現在は東京・浜松町を拠点とする「KEN HORIO GOLF ACADEMY」を主宰し、アマチュアゴルファーへの指導も精力的に行っている。

KEN HORIO GOLF ACADEMY
https://www.kenhoriogolfacademy.jp

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