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ゴルフを始めたいけど、何から取り組めばいいか分からない…というビギナーの方へ。PINGが誇る「敏腕プロコーチ」が、上達スピードが格段にアップするゴルフスイングの大切な基本を伝授。第4回は米田貴コーチです。最初に体の正しい使い方を覚えることで、気持ち良くボールを飛ばせるようになりますよ!

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体の捻転を覚えることがスイング作りの第一歩

ゴルフを始めたばかりの方は、体を捻転させる動きを理解できていないことが多いです。体の動きが分からないままクラブを振ろうとすると、体が左右に流れてしまい、全く力が入りませんし、軸がブレる分、ボールにまともに当たりません。裏を返すと、最初に体を捻転させることを覚えれば、効率良くスイングできて、驚くほどボールが飛ばせるようになります。

  • ×初心者は
    体が左右に流れることが多い

    正しい体の捻転が身に付かないと、クラブの重さに引っ張られて、体が左右に流れてしまいます。スイングスピードが上がらず、インパクトも不安定になって、まともにボールを飛ばすことができません。

  • 捻転を覚えると軸をキープしたまま
    スピーディに回れる

    骨盤を前傾させ、下半身から体全体をネジるのが正しい捻転です。これができると、体の軸をブラさずにクラブを振れますので、ボールに当たりやすくなりますし、体幹の大きな筋肉を使ってスイングスピードを上げることも可能になります。

「ボディドリル」で体の捻転を覚えよう

ゴルフでは、背骨に対して肩を直角に回していくことで、軸をキープしながらクラブを振れるようになります。日常にはない特殊な動きですので、「ボディドリル」と言うエクササイズに近い練習を行うのがおすすめです。

Lesson 1直立してクラブを担ぎ肩を左右に90度回す

  • まずは背骨に対して、肩を直角かつ左右に90度回す感覚をつかみましょう。直立して肩でクラブを担ぐようにして、その場で上体を回していきます。下半身も使いながら、体全体で肩を回すことが大切です。

Lesson 2前傾した状態で肩を左右に90度回す

  • 今度は肩の回転運動をゴルフのアドレスと同じ前傾した状態で行います。直立して行うときと比べて、難易度が一気に上がります。最初はゆっくりでOKなので、体が左右に流れないように注意しながら、肩を左右に大きく回していきましょう。ヒザを前後させるように体全体を使うのがポイントです。

YONEDA'S Point
  • 背骨にクラブをセットして
    頭と尾てい骨をくっつける

    骨盤を前傾させ、背筋を伸ばした正しいポジションを作るには、クラブを立てて、背骨に当てましょう。その状態で頭とお尻の上にある尾てい骨がクラブに付けば、正しい姿勢が作れています。骨盤を使って、上体を捻転できるようになりますので、こまめに姿勢をチェックしましょう。

小さいスイングから始めて、だんだん振り幅を大きくしよう

体の捻転が身に付いてきたら、まずは小さいスイングからボールを打つことに慣れていきましょう。クラブはウェッジなど、短いものを使っていきます。手先など、末端の筋肉を使うのではなく、体幹の大きな筋肉を使ってボールを打つことを覚えれば、効率良く飛距離を出しながら、方向性も高めることが可能になります。

  • Step 1腰から腰の振り幅

    最初は手元とヘッドが腰の高さま上がる振り幅でスイングしましょう。骨盤が前傾した正しい姿勢を作り、体の大きな筋肉を使ってクラブを上げることが大切です。両腕を伸ばしてアドレスし、その腕の長さをキープしたまま振れると、自分とボールの距離が変わらずに、正確にミートすることができます。

  • Step 2肩から肩の振り幅

    第2段階では、手元が肩の高さまで上がる「スリークォーター」の振り幅でボールを打っていきます。この振り幅までは、手首を使わずにロックしたまま、体の捻転だけで振っていくことが可能です。

  • Step 3フルスイング

    第3段階でフルスイングをしていきます。この振り幅になると、ナチュラルな手首のコックを使う必要が出てきます。この時、自分で手首を動かそうとせずに、グリップを弱めに握って自然に手首が折れるように振ることが大切です。小さいクラブで慣れてから、だんだんに大きい番手のクラブを打つ練習に移行していきましょう。

YONEDA'S Point
  • 小さい振り幅は体からクラブが生えているイメージを持つ

    腰から腰や肩から肩など、小さい振り幅ではいかに体の大きな筋肉だけを使えるかが大事になります。そこでイメージしてほしいのが、おへそからクラブが生えているイメージを持つこと。実際にグリップエンドをお腹に付けて、素振りしてみても良いでしょう。体がしっかり捻転して、クラブを動かしやすくなります。

  • フルスイングはグリップを隙間なく握ることが大切

    グリッププレッシャーを弱めることで手首がナチュラルにコックしてくれますが、握り方を誤ると力みが出てしまいます。どんな握り方でも必ず守ってほしいのが、手の平とグリップの間に隙間ができないようにグリップすることです。しっかり手の平を密着させることで、グリッププレッシャーを抑えて、ソフトに握れますので、ぜひ試してみてください。

せっかくゴルフを始めたからには、最初からドライバーを思い切り振って飛ばしたいと思いがち。しかし、体の捻転ができない内は、気持ち良くスイングできませんし、思うほど飛距離も出ません。地道な練習にはなりますが、体の捻転の仕方を覚え、小さいスイングからボールを打っていくことで、スイング作りの重要な基礎が確実に身に付きます。美しく効率的なスイングが身に付きますので、これからのゴルフライフをより充実したものにできるはずですよ。

解説・米田貴

よねだ・たかし。1977年生まれ、静岡県出身。多くのトッププロを指導してきた江連忠プロに師事し、ティーチングメソッドを学ぶ。シンプルで理に適った体やクラブの使い方を重視し、効率的で美しいスイング作りを得意とする。現在は江連忠ゴルフアカデミーのコーチとして、多くのゴルファーを上達に導いている。

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