Fitting Case Report-Putter//////

皆さん、こんにちは。ピンフィッティングスペシャリストの藤原です。

寒さの名残が感じられる日が続きますが、桃の節句も過ぎ、いよいよ春ですね。
ゴルフシーズン到来です。お休みをされていた方も週末はゴルフ練習場で再開されてはいかがでしょう。

では今回のフィッティングケースレポート、パター編です。

フィッティング体験者:40代男性Yさん
平均パット数:32パット
使用パター:ネオマレットタイプ(フェースバランス)
長さ:33インチ

フィッティング前の体験者インタビュー:今使っているパターは1m前後のショートパットの確率が上がるだろうと思い、ヘッドは安定感のあるネオマレットタイプにしています。問題は肝心の所で引っかけてしまう癖があり、フィッティングで改善できるなら嬉しいです。

iPING計測へ!2017020902

3mの距離で5球ストロークします。
Yさんの結果はどうでしょうか?

 

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ストロークタイプはフェースの開閉角度が7.1度。

軽いイン・トゥ・インの軌道です。このセミアーク軌道に当てはまる方は「ヒール・トゥ・バランス」のパターを使うと再現性の高いストロークができるようになります。

※下部写真のようにシャフト軸に対して、フェース面が約45度傾くタイプが「ヒール・トゥ・バランス」

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Yさんが使用中のネオマレットパターはフェースの開閉を少ない、いわゆるストレート・トゥ・ストレートのストレート軌道でストロークされる方向きのパター。

このストレート軌道に当てはまる方は「フェース・バランス」のパターを使うと再現性の高いストロークができるようになります。

※下部写真のようにシャフト軸に対して、フェース面が真上を向くタイプが「フェース・バランス」

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Yさんのようにセミアーク軌道のストロークでフェースバランスのパターを使うと引っかけのミスが出やすくなります。ストロークとヘッドの特性の同調がとても大事です。

※現行パターモデルはシャフトに3色のカラーラベルでストロークタイプを表示をしています。

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続いて、ストロークのテンポ。こちらでパターのヘッド重量の目安をつけます。

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テンポはダウンスイングとバックスイングの時間の比率が算出されますが、
Yさんは 1(ダウンスイング): 2.0(バックスイング)となりました。

2.0は一般的なテンポです。

1.7以下は早めのテンポで、軽め~スタンダードなヘッド重量のパター
1.8-2.2は一般的なテンポで、スタンダード~重めのヘッド重量のパター
2.3以上は遅めのテンポで、重めのヘッド重量のパター~カウンターバランスパター

 

続いて、ライ角の決定です。

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こちらはYさんの場合はPINGのパターの標準ライ角が70度となりますので、1度アップライトの71度に調整となりました。

適正なライ角を使うことにより、パターの芯(スイートスポット)に当たりやすくなり、距離感のバラつきを少なくしています。

 

最後はシャフトの傾きです。

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こちらはインパクト時のロフト角度から、使用するパターのロフトを決定します。

Yさんの場合はインパクト時に若干、手が後方に0.9度傾いた状態ではありますが、
(いわゆるハンドレート)ほぼロフト通りにインパクトされており、ロフトは標準の3度で問題なし。

 

(フィッティング結果)

使用ヘッド:SIGMA G  KINLOCH(キンロック)

ストロークタイプ:ヒール・トゥ・バランス
ヘッド重量:350g
長さ:33インチ
ライ角:71度
ロフト:3度
グリップ:PP62

皆さんも是非、パターフィッティングで最適な1本を見つけてください。