こんにちは。ピンフィッティングスペシャリストのアキモトです。
2015 US OPEN.
いろんな意味で見どころ満載でしたね。度重なるハプニング。終盤の激闘。劇的な幕切れ。メジャー大会はどうしてこんなにドラマチックなのでしょう。舞台となったCHAMBERS BAY Golf Course 。賛否ありますが、半端ないコースでしたね。自分がラウンドしたらいったいいくつで上がれるんだろう…。ホールアウトすらできないかも…。なんて思いながら観ていたかたも多かったのではないでしょうか…。
そんなコースでもしっかりスコアをまとめるプロゴルファーって本当に凄すいですね。わたくし今後は、コースがどんな設定や状況だろうとも、口を慎しんでプレーさせていただきますっ!
さて、US OPENにはPING契約選手が14名出場しました。
多くのPING選手が難コースに翻弄されるなか、初日は77と若干手こずったものの、2日目以降66-66-67ときっちりスコアをまとめ上げ、特に最終日後半の5連続を含む6バーディーは圧巻!一時はトップタイに並び結果的に2位タイという成績を残してくれました。さすが2010年の全英オープン優勝者。難コースでもしっかり実力を発揮しますね。
ウエストヘーゼン選手、こんなセッティングで戦っていました。
≪G30ドライバーはLS-Tec≫を使用。10.5度をアジャスタブルで0.6度プラス調整。約11度で使用しています。最近はプロでも10°台のロフト使用が当たり前になりましたね。ヘッドと共にボールもどんどん低スピン化しています。最適なロフト選び、とっても大切です。
そしてアイアンは≪S55≫。
今回のUS OPENではウエストヘーゼンをはじめ、PING契約選手以外も含めると17名が≪S55≫使用していたとの事。メジャー大会でこの使用率、PINGブランドに対する信頼の証です。
ウエストヘーゼン選手は♯3~♯9で≪S55≫を使用。178センチという海外勢のなかでは大柄とは言えない体格ながら骨太で全く軸のブレないスイングは、まるで試打ロボットが打っているかのようです。シャープな≪S55≫のロングアイアンもウェッジを打っているかのようです。
≪S55≫はシャープなブレードタイプのアイアンですが、PINGの易しさはたっぷり取り込まれていますので、コンパクトなアイアンは使いたいけど敬遠しているかたは是非一度お試しくたさい。
そして、もう一つ気になったスペックがパターのスペック。
長さ:36インチ
ライ角:20度(日本では70度と表記)
ロフト各:2.5度(0.5度ストロング調整)
グリップ:PP58 Midsizeフルコード
この”アークタイプ”のパターを”クロスハンドグリップ”で使っています。
※Scottsdale ZB Sは販売終了モデルです。
”36インチ”って、あまり周りに使っている人いないんじゃないですか?なんであまりいないのか?…答えは簡単。お店ではほとんど売っていないからです。
フィッティングで多くのパッティングスタイルを見てきましたが、割合的には”必要以上に長すぎるパター”を使っていて再現性が落ちている人が多く、もちろんその逆もあります。高身長のかたが短すぎるパターを使っているパターン。ボール位置が目線下よりも自分寄りになり過ぎて、軌道が不安定になってしまう事があります。
ウエストヘーゼン選手のパッティングを見るとやや肘を曲げ気味で構えています。クロスハンドなので、右腕の方がより多く曲がっていて、右ひじは体に触れさせている感じです。178センチでこの構えのまま34インチのパターを構えると、”かなり前傾”する必要があります。ボール位置を変えず、前傾もキープしたい。あとは”肘を伸ばす”しかありません。ですが、肘を伸ばしたらきっと違和感があって気持ちいいストロークにはならないでしょう。
また、36インチというと8か9番アイアンに近い長さ設定。パッティングにもショット的な感覚を多めに取り入れているのかもしれませんね。(あくまでも私の個人的な推測にすぎませんので悪しからず…。こんな事をあれこれ考えるのが大好きなものですから…。)
ちなみに現行モデルの”アークタイプ”はこの2モデル。
クロスハンドグリップは比較的にフェース面の開閉が少なめのゴルファーに多いのですが、フェースバランス系ではないアークタイプをあえて使っている事にもウエストヘーゼン選手独自の感性が活かせる組み合わせなんでしょうね。
皆様もPINGフィッティングで、ご自身の感性を最大限引き出せるストローク再現性の高いクラブを入手し”激闘”を制してみませんか?
頑張れ! ウエストヘーゼン選手!!
では、また明日!