こんにちは。ピンフィッティングスペシャリストのアキモトです。
皆様はセット14本をどのような構成にしていますか?
多くのお客様は、ルール上限の14本すべてを何らかの番手で埋めている事が多いようですが、それぞれの弾道結果を客観的に分析してみますと、番手やクラブ種の構成に変更すべき点が多く見えてきます。
今日は、どのような番手構成が最も効果的かを、”7アイアンの平均飛距離”と”ドライバーヘッドスピード”毎に、*≪nFlight・ギャッピング機能≫を使ってして検証してみます。
*≪nFlight ギャッピング機能≫
ウェッジ、7番アイアン、Fwかハイブリッドの3本を2~3球ずつ打つと、最適なセット構成を表示する機能。
今回は下記の番手を使用して計測しました。
Men’s DATE: G30-19°Hybrid、i25-7i、50°GLIDE Wedge
Ledie’s DATE: Rhapspdy-5w(22°)、同7i、EYE2 GORGE Sw(56°
・7i キャリー”135-140Y” の場合
※ドライバーH/S-38m/s相当で計測
→表示の”Actual”が実際の計測データで、”Calculated”はnFlightの割り出した推奨データ。私の持ち球が元々低スピンな事もありますが、仮に4番アイアンを取り入れるとトータル距離は伸びてもキャリーは5番アイアンより落ちていました。球を上がりづらいロングアイアンを取り入れても林の中から転がし出す用になるくらいで、さほど意味がなさそうです。面白いのがこの画面に”5w”を取り込んだところ、キャリー、トータル共に”3w”を上回り、機械的には次の番手との”つながり”を考慮し”3w”を優先表示していました。より飛距離優先の選択をしたければ”5w”をバックに入れたほうが良いという事です。
・7i キャリー”150Y” の場合
※ドライバーH/S-41m/s相当で計測
→自称7iで150y。一番多い範囲ではないでしょうか。135-140yの時と番手構成はほとんど同じでしたが、番手間の距離は少し広がっています。4番アイアンを取り込んで見ると5番と1,2ヤードの距離差しかありませんでした。もしアイアンが好きでロングアイアンを取り入れる場合は、より上がりやすいモデルやシャフトを選択する必要がありそうです。
・7i キャリー”160Y” の場合
※ドライバーH/S-45m/s相当で計測
→そこそこ距離の出るゴルファー仮定です。やはり私の低スピン弾道が仇となりロングアイアン推奨は無し。なんと、元々スピンが入りづらい17°Hybridや、3wも除外されていました。スイングスピードの遅いゴルファーより番手選択候補が少ないという結果です。力はあっても若干あおり気味なスイング傾向なので、スピンが入らず、17°や3wでは充分なキャリーが出せないという判断をされました。幅広い番手選択をしたければ、上がりやすい性能のあるモデルを選ぶ事がポイントとなります。もしくは、適正なスピンが得られるようなスイング軌道を追求する…。どちらも大事ですね。
・7i キャリー”100Y前後” (レディスゴルファー仮定)の場合
※ドライバーH/S-33m/s相当で計測
→画像はキャリーでのギャップ表示ですので、下の番手のギャップが少なく感じますが、ランを含めたトータルの距離ギャップはもう少し広がり、10ヤード弱のギャップを確保できました。スピンが入りづらいヘッドスピードが遅めのゴルファーは、ランも含めたトータル距離のギャップデータも重要な要素となってきます。”7w”や”Hyrid”を取り込み表示してみましたが、キャリー、トータルのギャップ表示がアンバランスでした。”女性は7番アイアンが最長アイアン、あとはウッド系でしょう”のように決めつけず、日ごろの傾向とデータをフィッターと照らし合わせ決定されてはいかがでしょうか。
”ギャッピング”データを検証してみましたが、結果として”よくある定番や常識とされている番手構成”が、万人に当てはまるわけではないと再認識することができました。あなたのクラブ構成は本当にそれでOKですか? 本当に必要な番手を探してみませんか??
では、また明日。
※1
”ギャッピング”は通常のフィッティング流れには含まれておりません。ギャッピング計測を優先させた場合、通常のフィッティング内容を消化できない場合もございます。あらかじめご了承願います。
※2
ウッド⇔ 7i ⇔ウェッジ間の距離差が約20y未満の場合、推奨表示がされない場合がございます。