こんにちは。ピンフィッティングスペシャリストのアキモトです。
PINGの”打感”どうなの?
どれが一番”打感”いいの?
こんなお問い合わせを良くいただきます。
”打感”。
日本ではアイアンの選択ポイントとして常に上位に位置しますが、PINGは周知の通り、”パフォーマンス最優先”の”性能第一主義”。製品開発で性能をとことん追求しますが”打感”は二の次…
なんてことはございません!!!
”打感”も重要な”性能”のひとつ。しっかり研究し開発に活かされています。
この”打感”。実は”打音”と密接な関係があります。耳を塞いでショットやパットを行うと”打感”は繊細に感じられません。
ドライバーの場合”高音、硬質の澄んだ打音”だと、爽快感を与えハジキ飛ばす感覚を増大させ”低く重い締まった打音”はボールがフェースに乗っている時間を長く感じ、コントロール感が増してソフトなフィーリングも得られます。アイアンやパターも同様です。
PINGの場合、ドライバーの打感はシリーズ毎に少しずつ違いがあります。近年のモデルですと”ANSER” DRIVERが最も乾いた硬質な打感、打音に感じました。
“i15やi20” あたりが低く締まった打感、打音に”私は”感じました。
この”感じ方”がポイントで、すべての人に共通する訳ではありません。音の聞こえ方や、打感には人それぞれ個人差があるからです。
現行のG30とSF-Tecは私の感覚では硬すぎず軟らか過ぎず。芯でとらえた時は若干低音域の音が混ざり、グシャっとボールの潰れる心地よい打感が味わえます。LS-TECは前者より若干高音域のサウンドが混ざっており、迫力のある打感と打音を楽しめます。
パターから起業し、ゴルフ用品のみで成長してきたPING。一番最初に作った”1-A”の打音から”PING”ブランドの命名がされたことは良く知られています。
スリット(別称;フローティングフェース)の入ったANSERパターも独特の”打感”と”サウンド”が評価を得て多くのファンを獲得しました。
インサート全盛の昨今ですがPINGのパターには打球音が聞こえないほどソフトなインサートはありません。それぞれの距離感を構築しやすいように“打音”を大切にし続けています。
伝説のキャビティバックアイアンのPING “EYE2″は打感云々よりも、その他を圧倒する”高性能”が注目されていたと思います。ミスヒットへの寛容性はどんどん進化、拡大。
1999年に発表したi3アイアンからは”CTP(カスタムチューニングポート)構造”が採用され、フェース面の無駄な振動を排除。キャビティ独特のぼやけ感も減少し、ゴルファーの感性を更に活かせるアイアンに進化しました。
S59アイアン発表の2004年頃には、面白い実験が行われました。同形状の軟鉄製アイアンと、PING独自の熱処理したステンレス製アイアンを10数名のPING契約プロに試打してもらいフィーリングテストしたところ、ほとんどのプロが判別つかず。唯一”こっちが軟鉄!”と断言したプロの選択はハズレていたそうです…。
近年のPINGアイアンはこちらから言わなければ誰もステンレス製と思わないほどソフトな打感です。打感は”素材ではなく構造が大きく影響する”ことを証明しています。
”ステンレス製は打感が硬い”は今や死語に近いかもしれません。PINGアイアンの試打で打感がイマイチと感じるゴルファーがいるとしたら、強い先入観をお持ちか、とんでもなく芯を外して打たれているか、ボール以外の物を先にお打ちになっている可能性がありますよ~!
至急、フィッティングフィッティングスタジオの御予約を。
それでは、また来週!