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CEOコラム 第七回: 重心と“やさしさ”の関係性

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最近多くのゴルフメーカーが低・浅重心をドライバーの”売り”としてプロモーションしている傾向が見受けられます。
主に、浅い重心設計の方が初速が上がり、スピン量を軽減すると主張しています。さらに、上記の様なドライバーで最大限の飛距離を得るには、単純にロフトを付ければ良いとの事です。
しかし、PINGでは低・浅重心の設計に関しては、長年の研究とテストの結果、多くのメーカーと異なった見方をしています。そして、我々が開発するドライバーは多くのテストデータに裏付けれらているのは言うまでもありません。より飛距離が伸びて、より真っ直ぐ飛び、よりやさしいドライバーを開発するには、物理とデータに裏付けられた革新性が必要です。重心が低くて、深い設計のドライバーが最適な飛距離と方向性を生むということを本コラムで説明したいと思います。

重心と”やさしさ”の関係性

浅い重心のドライバーの方が初速が上がり、スピン量が軽減すると主張する方がいます。飛距離を最大限得るには、初速を最大限上げて、高弾道・低スピンが効果があるという事には同感です。
初速とは、クラブヘッドのCORです。つまり、どれだけインパクト時にエネルギーが伝達されているかを示す単位です。現在、USGA/R&Aのルール上、CORは0.830以下と制限されています。そこで、全てのメーカーのクラブが最大CORだと仮定しましょう。
(PINGのクラブは実際最大CORです)スィートスポット(重心)でインパクトしたとするならば、同じロフトと同じCORで有れば、結果同じ初速になります。残念ながら、毎回スィートスポットで打つ事は難しいです。なので、クラブヘッドのMOIが高くて、”やさしさ”がある事が重要となります。

高いMOIのクラブヘッドの方が、ミスヒット時においても初速が上がり、より飛距離が伸びて、左右のブレも少ない結果となります。物理学的に証明されている事ですが、深い重心の方が高いMOIに繋がり、浅い重心の方が低いMOIとなる傾向が有ります。
PINGがチタンドライバーの開発を始めて以来、重心はモデル毎に毎回低くて、深くなっています。結果、業界の中でMOIが最も高い設計となっています。

*PINGのドライバーは他のドライバーと比較した場合、明らかに低い重心設計となっています。
更に、PINGにおいてデータで調べたところ、低くて・浅い重心設計と謳っているところにおいても、PINGよりも、単純に浅い重心設計だという事です。

静的ロフト vs ダイナミックロフト

低くて、浅い重心設計の方が初速が上がると主張する人々は、打ち出し角度を上げるには単純にロフトを上げれば良いと考えています。
確かに、ロフトを上げれば打ち出し角度が高くなります。問題は、ロフトを足す事により、初速が軽減して、スピン量が増えるという点です。特に、ミスヒット時においてはMOIが低い設計の場合、飛距離に大きく影響します。
飛距離を伸ばそうと思った場合、ロフトが低くても、打ち出し角度を最適な状態が理想です。従って、静的ロフトは打ち出し角度を最適にはしません。ダイナミックロフトを最適にする事が必要です。
PINGの低く、深い重心設計のドライバーにより、インパクト直前においてヘッドが上を向く動き(実際、アッパーブローになりやすい)をする事により、ダイナミックロフトが付きます。つまり、静的ロフトを足さなくても、打ち出し角度は最適になります。この結果、理想的な高弾道、最大限の初速、そして最適なスピン量を生み出します。

‘Spinsitency’

スピン量を最適にする事は大事です。しかし、ミスヒット時においても低スピンで最適打ち出し角度を保つ事の方が多くのゴルファーにとって、より飛距離と方向性に影響します。
PINGでは、フェースの異なる部分に当たっても安定したスピン量を生む事を”Spinsistency”と呼んでいます。センターヒット時以外にどれだけ打ち出し角度とスピン量が安定するかを示します。

さらにベストな結果を生む為には、フィッティングを行い最適なスペックを選択する事が重要です。毎日、私はゴルファーがフィッティングを行い、結果が歴然として良くなった人を見ています。何故なら、PINGのドライバーは、最適な重心設計となっており、物理的に証明されている製品の為、あなたにとってベストな結果を生む事でしょう。

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